高校生が考える「少子化対策」

先日行った家庭基礎の期末試験で、

「日本の少子化に歯止めをかけるには、どのようなことが必要だと思いますか、

 あなたの意見を書きなさい」

と出題し、5行の解答欄に記述してもらいました。

授業は教科書のほか、朝日新聞の、鈴木おさむさんの子育てコラムを紹介したり、

学校のある世田谷区が待機児童数日本一なので、その理由を考えたり、

質問されれば、私の子育て経験を話したりして、すすめました。

・・では、高校2年生の意見を紹介します。

  

  • 給料UPと共働きをしなくてもやっていけるように制度を変えるべきだと思う。なぜなら金が無ければ子どもを作る余裕ができないし、小さいうちは父親か母親のどちらかが、ずっとそばにいてあげた方が子育てを楽しむことができると思うからです。
  • 育児援助を国がもっと積極的に行い、また育児休業などの取りやすい社会に変えていくべきだと思います。子どもを育てるには教育費など多額の出費が伴う。だから資金援助することによって親の重荷から少しでも軽減することによって子を作りやすくなると考えたからです。
  • 日本の若い世代の人々が皆しっかりとした仕事につき、安定した収入を手に入れることができれば子どもをつくっても問題ないと思います。そしたら2人3人と育てることができるので。
  • 過疎化している場所を減らす。理由は過疎化している地域は老人の割合が高く、あまり若い人もいないので、少子化がどんどん進んでしまうから、過疎化地域を減らすことで少子化もどんどん減っていくのではないかと思います。だから今は町おこしなどをして人を集めて過疎化地域を減らすことが必要と思う。
  • 子どもに公共のお金をもっと使う。現在の日本は高齢者の保険等に税金を使っているため、子育て世代の負担は、各税金+養育費 となっている。それをもっと子育て世代にも税金を使い、子どもを産んで安心して育てられるような社会にする。
  • 夫婦に子どもを作りやすい環境を作るべきだと思います。例えば夫の育児休業しやすい会社を作ることや、育児休業を社会全体にもっと普及させることなどです。他には子どもを作り、増やすことにより、市区町村や国が支援金を出せば、子どもを作りやすくでき、少子化に歯止めをかけられると思います。
  • 産休、育休に文句を言わない社会、保育園をふやすこと、育児を積極的に手伝う夫を増やす。なぜなら産休、育休を取って上司や周りが文句を言うと、ストレスがかかり、お母さんに負担がかかってしまう。子どもを預けられないとお母さんが社会復帰に時間がかかってしまうので、保育園を増やす必要がある。最後はイクメンが少ないので、育児に積極的な夫が増えることでお母さんを楽にしてあげる。子どもを育てやすい環境にすることが、少子化をおさえるポイントだと思う。
  • ほかには、

 結婚率を上げる  初婚年齢を下げる  

 合コンや婚活パーティを国が協力して開く   2人以上産むという法律を作る  

 兄弟が多いほど奨学金をもらえる確率を高くする制度

 保育士の給料を上げて保育所を増設  性教育を充実させ性感染症を減らす

 ・・・などがありました。

 

来年は選挙権のある18歳になる生徒たち。

しっかりとした意見を持っています。